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昔と今 東雲(しののめ)町から藤棚町へ

<2021年 第74号>

〇 藤棚の酒まんじゅう

 明治32年、鈴木忠次郎という方が、今の藤棚交差点付近に一本の藤の樹を植え、大きくなった藤の花の下に縁台を並べ 、酒まんじゅうや甘酒を売る茶店を出しました。 なお、鈴木さんは昭和の初めまで町会役員として活躍されていたようです。


〇蛙が鳴く

 明治39 年、この区域全体が西戸部町に属し、字古井戸、字稲荷台、字横枕と分けて呼ばれていました。人家20 30軒の小部落で、大部分は農耕地で初夏には蛙の声が大きかったようです。


〇市電が走っていた

 大正2年、市電の西戸部線が2代目の横浜駅(高島町交差点付近)、戸部、浜松町、坂東橋を結んでいました。停留所名は横枕でした。今の藤棚バス停付近です。


〇東雲町から藤棚町へ

 昭和3年、町名変更でいったん東雲町になりましたが、 晩春の頃になると純白の3尺にもなる見事な花房を見た住民の強い希望により 、これを町の象徴として 町名を藤棚町に変更 しました。

参考:ヨコハマ散歩、西区文化協会広報誌「にしぶんか」より


現在の藤棚町

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