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藤棚の水道道 取水口沼本から野毛まで自然流下

<2016年 第49号>

 開港の前から埋め立てを続けて市街地を作ってきた横浜は、きれいな水の入手に大変苦労しました。生活のために高い水を買ったりしました。また火災やコレラも頻発しました。


 そこで神奈川県知事は、イギリス工兵少将ヘンリー・スペンサー・パーマーを顧問として、1885 年近代水道の建設に着手し、相模川の上流から野毛山まで約44 キロに鉄管による近代水道を完成して1887 年10 月17 日に給水が開始されました。


H.S.パーマー


 現在この水道道は相模湖系統と呼ばれて、水は取水口の沼本(海抜121 メートル)から西谷浄水場に入って、藤棚商店街の側を通って尻こすり坂を上り、野毛山公園(同50 メートル)の配水池まで、高低差を利用して自然流下で送られてきます。


 横浜の水源は、この相模湖系統を始めとして5 つあります。水道局の浄水場は川井・西谷・小雀の3 カ所、きれいになった水はここから市内の配水池22 カ所に送られ、そして家庭に送られます。


道志村

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