<2017年 第56号>
人はみな海に還りて秋となる 小野元夫
秋の午後部屋で描いた河童橋 荒川文子
夏草やベンチ二つのうずもれり 雨宮則子
独り居の今朝の寂しさ女郎花 松岡加代子
独り言大地へこぼし草むしる 太田富子
ワンルーム窓辺においた石榴はぜ 吉田光子
決断は見切り千両大花火 池田年子
《寸 評》
最近は「海に散骨」という死者の霊の弔いが話題になる。「母なる海」という西洋思想に起因している様に思う。第一席の新鮮さは、ここからきている。
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投句―当季雑詠で一人2句まで―、氏名、連絡先を記載して。次回締切は十一月二十日。
巻頭句には粗品を進呈。
Eメール:fujidananp@jcom.zaq.ne.jp
FAX:045-895-0081
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