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バトンを繋いで、街をつなげよう! ~お酒を飲める人も飲めない人も楽しめる世界へ~

<2022年 第80号>

 このリレー形式での取材は、藤棚商店街でお店を営む方や利用されている方に、「あの人に話を聞くと面白い!」という方を紹介いただき、リレー形式で取材させていただくものです。今回は405 coffee roastersのオーナーにご紹介いただき、コーヒーを飲みに来ていた河野史明さんにお話しを伺いました。


西前市場内にある 405 coffee roasters

youtubeチャンネル 橋の下蒸留所のイメージ

 河野さんは「橋の下蒸留所」というYouTubeチャンネルで自作のノンアルコールスピリッツの動画公開をしています。NHKの「所さん!大変ですよ」の番組でも昨年取材を受け、紹介されました。実はアルコール依存症を持ち、2008年から断酒を継続している河野さんですが、「飲む人の気持ちも飲まない人の気持ちもわかるからこそ、分断せずお互いが楽しめる世界にしたい」という理想をもっています。YouTubeチャンネル名の「橋の下」は、とある橋の下で蒸留をスタートしたことがきっかけで名付けました。また横浜西区久保町に縁がある作家、山本周五郎が短編集「橋の下」の中で「心に傷を持たない人間がつまらないように、あやまちのない人生は味気ないものだ」と書かれた箇所に自身の思いを重ねて、より一層名前への愛着を強めたと言います。


花器「ミチクサ」

 本業は数々の商品のデザイン・企画する会社を営む河野さんですが、「誰かのために創意工夫を凝らすこと」がデザインの本質であると語ります。タッチパネルに不慣れな高齢者でも毎日のように使う炊飯器の操作画面をデザインし、その商品はグッドデザイン賞を受賞しています。その他にも子供たちが摘んでくるような道端の小さな花を飾る小さな花器の「ミチクサ」や、握力の少ない友人のためにデザインした福祉器具の「opna(オプナ)」など、「誰かのため」を軸にしてデザインする姿勢に人を想う優しさを感じました。


Youtube チャンネル はここから

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