<2021年 第78号>
今月は6月号の「地域の健康~母として、管理栄養士としてよりよい地域づくりを~」の第3弾です。
寒暖差が激しい日々を乗り越え、夜風が涼しく過ごしやすい秋になってきましたね。食欲の秋ともいわれるように秋刀魚をはじめ、栗やさつまいもなど食べると秋を感じるものが魚屋や八百屋にも並ぶようになってきました。
「食欲がある」ということは、健康を考える上で、とても重要な要素の一つです。“どのようなものを食べるか”よりも“どのような状況で誰と食べるか”が、食欲には大きく関わってきます。コロナ禍で人と一緒に食事をするのが難しくなっていますが、それ以前から孤食が増えていることが社会問題となっていました。
子どもの家庭内での孤食、独居高齢者の孤食、ランチメイト症候群に代表される青年期の孤食など、世代にかかわらず孤食の機会は増加しています。食事の栄養バランスの悪化やうつの頻度との関係が指摘され、心身の健康への悪影響が問題視されています。人と楽しくご飯を食べるということは、それ自体が一番のご馳走かもしれませんね。地域での趣味・娯楽,スポーツ,ボランティア,交際・付き合いという社会活動を進んで行うことも、人とご飯を食べる共食機会を増やすことに繋がります。また、食材の買い出しで「今日は太刀魚が美味しいよ」という一声や、美味しそうな焼き立てのパンの香りについつい手が伸びてしまうこともあるはずです。ネットショッピングや大型店舗とは違った商店街ならでは素敵な食欲増進法ですね。旬の食材を使った季節料理で食事を楽しみましょう!今回は簡単に作れる栗とさつまいもの炊き込みご飯にしました。
今月のレシピ」 ♪秋を味わおう~栗とさつまいもの炊き込みご飯♪
秋の味覚の代表格!栗ご飯を少しアレンジしました。栗の下処理が大変という方にも気軽に栗ご飯が味わえるように、今回は「甘栗」を使用しました。さつまいもときのこも一緒に入れて、具がたくさん入った炊き込みご飯を召し上がってみてください♪炊き立ての良い香りが家中に広がり幸せな気分になりますよ。
材料:お米3合 切り餅1つ 甘栗1袋 さつまいも1本 しめじ一袋 めんつゆ(3倍濃縮)50cc 黒ゴマ一つまみ
作り方
1米を研ぐ。めんつゆを入れてから3合の水加減まで水を入れる。
2材料を入れていく。炊き込みモードで炊く。
3炊きあがったら混ぜる。黒ゴマを振って召し上がれ♪
おすすめポイント!
★栗の皮をむかなくてもOK!
★カットしめじを使えば包丁はいりません。さつまいもも包丁で切らなくて大丈夫。一緒に炊き上げて、最後はしゃもじでほぐしましょう♪
★切り餅を入れて、おこわ風♪
★味付けはめんつゆのみ!最後、ゴマで風味をアップさせてお召し上がりください。
筆者 今野茜/管理栄養士
WAC「ワックワクするアクティビティーを通して健康について考える団体」を発足、活動中。