<2023年 第91号>
横浜阿波おどりプロジェクトの藤棚連が、10/7 日本科学振興協会(JAAS)のステージ企画に出演しました。以前藤棚地区センターで行われた、「楽しく健康に阿波踊り体操」が基となった企画です。
福祉体操には、継続性、及び効果の科学的エビデンスが求められています。福祉施設のカラオケで「盆踊り」が人気であることや、前述の「楽しく健康に阿波踊り体操」の参加者の多くが再受講を希望されているように、民俗芸能には運動の継続性に魅力があるようです。
阿波踊りの体操効果については、徳島大学の田中先生から紹介がありました。阿波踊り体操は、男踊りにはスクワット効果、女踊りには転倒防止に効果的な腸腰筋を鍛える腿上げ運動、そして手を上にあげて肩腕へと、全身に効果のある運動です。
筑波大学の征矢先生からは、ストレスのない軽い運動についての研究結果の紹介がありました。軽い運動で運動野はもちろん、脳幹、視床下部に加え、前頭前野、海馬など、人間の生活を支える重要な認知機能が活性化され、その効果が維持されることが紹介されました。また音楽が認知機能を高めることも紹介され、ゆるやかな運動と重ねると更に効果がみられるようです。
ゆるやかな体操によって海馬、前頭前野の機能が高まり、その結果気分が前向きになります。それが継続にもつながります。福祉体操に民俗芸能の活用、進むと良いですね。
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