<2023年 第89号>
県立図書館の本館が2022年9月1日に新しくオープンして1周年になります。新しい県立図書館では本来の「本を読む」という機能を充実させる一方で、利用者同士が交流できる「学び⇔交流エリア」を新設するなど、共に学ぶための「価値を創造する図書館」としての取り組みを展開しています。
神奈川県立図書館本館
「本を読む」ことを追求した環境!
県立図書館は1人1人が本1冊にじっくり集中できるよう、館内の家具や環境づくりにこだわっています。
机のエッジには角度をつけ、本を読むときに腕やひじに負担が掛からないようにしています。2階の「静寂読書室」では一人用の白色のライトが用意され、声を出す こと、パソコンや筆記具の使用が不可となっており、「読む」ことに集中できるスペースになっています。3階の「ザ・リーディングラウンジ」は座り心地の良いチェアで外を眺めながらゆったりと本を読める空間となっておりそれだけで贅沢な気分を味わえます。県立図書館は読むための環境づくりに目を向けるだけでも興味深い場所 です。
日射を制御しながら自然光を取り入れる
ホローブリック機能を持った有孔木パネル
本を通じてつながる「交流」!
4階の「学び⇔交流エリア」は、利用者同士が人数や目的に合わせて多彩な利用法が可能なスペースです。県立図書館主催の講座や講演も定期的に実施されています。図書館を活用して「部活」のように継続的に学ぶプログラム「Lib 活」も開館にあわせてはじまりました。
また、今年度は年4回、県立図書館ボランティアによる朗読会が開催されております。朗読会の魅力は何でしょう。他の人の声を通して本に触れるということです。次回開催は9月2日(土)です。どなたでも自由に参加できるので行ってみてはいかがでしょうか。
3階 ザ・リーディング ラウンジ
4階 学び⇔交流エリア
1階 閲覧スペース