<2019年 第64号>
私たちが暮らす街を、火災などの災害から守るために活動をしている横浜市西消防署。そんな西消防署は、2019 年9 月に創立100 周年を迎えます。
西消防署の前身は、1919(大正8)年に創設された「第一消防署」。政府による「特設消防署規定」が制定されたのを受け、同年9 月に全国に先駆け、神奈川県下に「第一消防署」と「第二消防署(現在の中消防署)」が設置されました。
初代庁舎は関東大震災にて焼失しましたが、二代目庁舎は耐火建築となり、戦火にも耐え抜いたそうです。その後、昭和23 年に横浜市消防局が発足し、現在の「西消防署」になりました。現在の庁舎は三代目で、昭和52 年に竣工しています。
創設100 周年の取り組み
昨年5 月、西消防署の敷地内に「消防署発祥の地」の碑が建てられました。西消防署は、100 年の歴史を持つ古い消防署であると同時に、移転や統廃合をすることなく当地に残る、国内で唯一の消防署だそうです。記念碑は、国道1号線の歩道に面した場所にあり、通行人も見ることができます。
また昨年は、記念誌として「横浜市西消防署100 年のあゆみ」を刊行しました。西消防署内では写真展示も行われています。関東大震災や戦災を乗り越え、100 年同じ場所で西区の街を守り続けてきた西消防署。そんな身近にある地元の消防の歴史を、今一度感じてみてはいかかでしょうか。
横浜市西消防署 住所:戸部本町50-11
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