<2011年 第18号>
今年で創業 60 周年の「花嫁わた」、この十年で街のふとん 店が半減するなかで願成寺(日限地蔵尊)の入り口・中央町 にドンとお店を構えています。創業者は戦後復員し、東京で 紡績関係の会社を経営、その後いまのお店をはじめたそうで す。2 代目さんですかとお聞きしたところ、学業を終えてす ぐ商売を手伝ったので 1 代半と答えた現社長。取り扱う商品 は腐らないし冷蔵庫も要らないし、お得意さんが会いに来てくれるありがたい商売だと。
いいものを安くとの考えから国産品に一定のこだわりを持ち、仕入先に強力なコネがある ようです。お勧め品はと聞くと「羽根布団」と、いまなら通常の 3 割程度のお値段のものもあ るとの答えでした。
創業者の吉村健造さんは、作家の故吉村昭さんの実兄、肺気腫を患いながら囲碁にカラオ ケに元気な姿を拝見します。