<2017年 第56号>
3 才の夏、突然の頭痛と吐き気に襲われ脳腫瘍を摘出する手術15 時間にも及び、現在は平沼小学校に元気に通う、榮島四郎君(4 年生=写真下)がいます。今でも治療の後遺症のため分泌が減った成長ホルモンを、毎日注射で補っています。
日本では年間2000 人の子供が小児がんと診断されていると言われています。四郎君は「小児がんという病気が知られていない」と思い、「みんなの病気が治るために治療の研究や薬の開発に使ってほしい」と、仲間と一緒に作った美味しいレモネードを売る募金活動しています。
9 月20 日にはカフェターブルドートでの子ども食堂にレモネードスタンドを設けました。同月30 日には西公会堂での『みんなのレモネードフェステバル』で、246 杯のレモネードを売り上げました。また、小児がんを体験した子どもを追った映画『風のかたち』が上映されて、小児がんは不治の病ではないという医師からの心強いメッセージが子どもたちに伝えられ、希望の光が見えた子どもたちの夢が「将来は医師や看護師になりたい」や「こどもを産みたい」と膨む様子が描かれました。
四郎君はなおも「病気で苦しむ人が一人でもいなくなるように」と力強く話してくれます。