<2017年 第57号>
今回は、前回の野毛山動物園からそのまま野毛のつり橋を渡って野毛山公園までやってきました。写真の左右にある2つのドームを見て何だかおわかりでしょうか?
1887 年日本最初の近代水道が創設されて、野毛山に浄水場が作られました。40 キロメートル以上も離れた相模川上流で取られた水がここまで送られてきたのです。しかし、関東大震災で壊滅し、現在では浄水場はありません。2つのドームは、その後地下に整備された配水池です。ここには私たちが毎日使用している水が西ヶ谷浄水場から送られてきます。また、横浜の近代水道の父といわれ、設計・工事を手がけた英国人技師のヘンリー・スペンサー・パーマーの胸像が隣にあります。その向かいには、大きな白い建物があり、大地震で停電した時でも飲み水が出るようにするための発電装置が入っているそうです。
私たちにとって大切な水。散歩をしながら、先人の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
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